Windowsからの移行についてのお話。

僕がLinuxを使うようになってそろそろ一年を越えたようです。なので記念にWindowsから移行して今に至るまでの話をしようかと思います。自己満足ですが、気にしない方向で。

最初の状態

最初は自作のPC(中古と貰い物で組み上げた、アスロン2000+/512MB)を使っていました。OSはWindows2000Pro。パソコン関係はそこそこ知っているけど、ネット以外にはあんまり興味の無い子でした。

Linuxを知ったきっかけ

知人から唐突に「伽藍とバザール」を借りて読むことがあったんです。別にOSSFSFも知らないのに。だけど「なんだか良くわからないけど、ネットを根拠とした凄い事が始まってるぞ」とゆー感じを受けたんですね。この本自体もすごく興味深く読みましたし。それと前後して、友人から面白いニュースサイトとしてスラッシュドットを教わったんです。そこでLinuxを軽く知ったわけです。「なんか良く判らないけど、根っこが同じOSが沢山あるぞ」と。

Turbolinux

スラッシュドットを見るようになって、しばらくしてからTurbolinuxがSuzuka(TL10Dの開発コードネーム)をリリース(とゆーか公開)したんです。僕はそのキャンペーンを見つけた途端に「これだ!」となんだか良くわからない天啓のようなものを感じて、あわててDLしたわけです。

インストール準備

とりあえずデュアルブートはめんどくさそうだ、とゆーのは知っていた(Win98/2kだってめんどくさいし、万が一壊した時にショックでかい)ので、HDDとHDD切り替え機を買ってきました。DLしたisoイメージを焼くのは難しく無かったです。やったことありますし。

移行にあたって

DLしていた時点で、

  • LinuxはDesktop用途に使える!
  • これならWindowsで不満だった点(ウィルスとかお仕着せの環境とか)を改善できる!
  • これ(Linux)は絶対面白い!
  • 近い将来きっと重要になる!

と、思っていました。そこでメイン環境が移す事ができるものなのか、検討を始めたわけです。実はSuzukaをDLしている時点で既にメインのブラウザはSleipnirからMozillaに移行していたので、あとはWindowsでやっていた残りの事をそのままLinux上でも使えるか、とゆー訳です。で、要求としては、

  1. ブラウザ
  2. メーラ
  3. 日本語環境(表示/入力)
  4. インスタントメッセンジャー
  5. MP3プレイヤー
  6. FTP
  7. 画像編集
  8. テキストエディタ
  9. 動画鑑賞(.rm/.div/.mpg/.wmv/DVD)

って所だったのでしょうか?最初から「1.」と「2.」はMozillaが有りましたし、「3.」はcannaが入ってました(TL10Dなので全くWindowsと同じ操作が使えてびっくりした)。その他はメニューに登録されていても何がなんだかわからない状態でした。

最初に難しかったこと

  • ずっとrootで使っていた(お約束ですか?)。
  • ソフトのインストール方法が良くわからない(いろんなソフトのreadmeを読んで、やっと./configure | make | make installを知った)。
  • 知り合いで使っている人がいないので全部ぐーぐる任せ(とゆーか今に至るまで直接教えてもらった記憶が無い…)。
  • アクセス権が理解できなかった。
  • なんでも英語(僕は英語が苦手)。

こんな所でしょうか。今はなんとか理解できますが、自分好みに使うだけでも一苦労だとゆーのはわかりました。でもこの辺で殆んどWindowsを起動することは無くなってました。

ソフトについて

上記の問題を解決しつつ、各ツールは以下に置き換わりました。

  1. ブラウザ→Mozilla Blowser
  2. メーラ→Mozilla Mailer
  3. 日本語環境(表示/入力)→Atok for X(今はuim-Anthyも併用)
  4. インスタントメッセンジャー→Gaim(AIM用)とKopete(MSM用)
  5. MP3プレイヤー→AmaroKとJuk
  6. FTP→kbear
  7. 画像編集→Gimp
  8. テキストエディタ→kwrite
  9. 動画鑑賞(.rm/.div/.mpg/.wmv/DVD)→RealPlayer Mplayer

移行して良かったか?

これは断然、良かったと思います。

  • 日々目の前でVerUPされていくソフトやディストリビューションはすごく面白い(エキサイティングっーのか?)
  • デスクトップ環境がWindowsとは比較にならないぐらい弄れる
  • 基本的にソフトを買う必要が無い※
  • Linux自体を知っていて損がなさそう

※この辺、いろいろ意見があるような気がします。ただ、自分みたいな利用者としての立場からすれば割と切実です。

移行後に不満に思ったこと

  • 少し込み入ったシステムの話になると凄く難しくなる。
  • ディストリ毎の作法の違いがあるせいで、資料が少なくなりがち(同じソフトのインストール方法でもDebian向けの説明はfedoraに適用できない、みたいな)。
  • デスクトップ環境がKDEなせいもあるけど、同じスペックのWindows(2000を想定)に比べて、少しだけ重い気がする。
  • Linuxに対応していないハードが多い(テレビチューナカードとかの新しいジャンルのハードだと使えない場合が多い)。

今後の要望

  • 日本語入力環境を改善(具体的にはQtにimmoduled for Qtが早く取り込まれますように)してほしい。
  • Windowsからの乗り換え組みを対象とした非商用デスクトップ専用ディストリが出ると良いな。
  • TVチューナーがもっと簡単に使えるようになりますように。

と、この辺りのいづれかでも自分で対応できる技術力をつけられればなぁ、と思いました。せめて解説とかを書いて他の人に情報提供できるようになる、とか。