2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

雨天炎天:村上春樹

ギリシャの果てにあるような修道院の島をひたすら歩く話と、トルコをひたすら移動する話の二本立ての旅エッセイ(?)です。椎名誠のように感情的な起伏が多い訳ではなく、淡々と話は進んで行きます。裏表紙には「タフでハードな冒険の旅は続く!」と中々勇…

焼け跡の青春・佐々淳行 −ぼくの昭和二十年史−:佐々淳行

いつもの佐々淳行の最新刊です。学生時代後半から警察官になるまでの間を埋めた形です。これがあると現在を除いたほぼ全ての佐々淳行の人生の各時代が本になった事になるのかな? 終戦直後から日米安保までの時代を僕は自分の興味が戦争や安保闘争に行ってし…

かえっていく場所:椎名誠

椎名誠の私小説群の中でも家族を扱った「岳物語」の流れを汲む本です。家族も独立し、それぞれの生活を確立して行く中で、何とはなしに取り残されているような、子供の背中を見ているような感覚なのでしょうか。僕はまだ家族がどうとか、子供が独立とかは夢…

ビルマの竪琴:竹山道雄

「おーい、水島。一しょに日本へかえろう!」とゆー台詞は聴いた事が有っても、実は読んだ事がなかったビルマの竪琴です。インパール作戦だとかあの辺の話はいつもいつも悲惨一辺倒ですけど、悲惨な中にこう言った救いのある話(あるいは救いの無い話)があ…

機長の心理学:デヴィッド・ビーティ

飛行機が墜落する理由は数え切れない程ありますが、「ヒューマンファクター(人的要因)」に関して原因を追及した本です。作者は第二次世界大戦の英軍パイロットであり、戦後は英国エアラインのパイロットとして活躍した人です。作者は戦争中、友軍機が通常…

零戦は、いまも世界の空を飛ぶ

幸運にも破壊されず生き残ったり、レプリカとして新たに生を受けた零戦を世界中から探し出してルポしている本です。ある種のノスタルジーとか親バカ的感情だとは思いますけど、やっぱり零戦は奇麗ですね。決して全方位的に優秀だとか、傑作機だとか言う事は…

また読んだけど、感想が書けていない本リスト

山口盈文 僕は八路軍の少年兵だった 村上春樹 村上朝日堂の逆襲 いつになったら感想が書けるのかなぁ。。。