ハサミ男:殊能将之

ハサミ男 (講談社文庫)世間を騒がすハサミ男が3度目の犯罪を犯そうとした、まさにその時、ターゲットが既に殺されていたら?しかも自分とまったく同じ手口で、と言うストーリー。警察と、ある意味出し抜かれたハサミ男の視点で話は進みます。これの肝は叙述トリックなのかな?僕もまんまと騙されました。その時は「んあ?」と思ったけど、やっぱ素晴らしい。ただ、ストーリーの背骨となるべき犯罪に至る動機なんかが偉く弱いと言うかありきたりなので、その辺はうむむ…と思いました。
【お勧め】★★★☆☆(読むとミステリの見聞が広がるかも)