タナカヒロシのすべて

僕は小市民なものですから、映画やら本やらにはなんらかのメッセージを見つけたくて仕方なかったりするのです。メッセージが無いならば無いならで、映像だとかプロットとかに価値を見出すのですけど、この映画の場合はそれが見付からない、だけど面白い。なんだろう?要するに「なるようになるさ!」と言う話なんでしょうか。それにしてはデリヘルのお姉さんが核心的すぎるような。でも、そんな難しい事を考えなくても、面白い事だけは判ります。あと、間違いないのは、この映画の主役は鳥肌実でなくてはならなかったし、もし違ったら酷く退屈な映画になっていた、と言う事。酷く不幸で平凡な話も、彼の演技とオーラに掛かれば一流のエンターテイメントになると思うのです。
あと、彼が色々と家族を失い続けて、最後にミヤコさえどうなるか…と言うシーンの前後はさすがにグッときた。すげぇ共感出来ちゃう。
【お勧め】★★★★☆(DVDで観たいなー)