風の道 雲の旅:椎名誠

風の道 雲の旅 (集英社文庫)椎名誠のいつも通りの日々。だけど彼にとってのいつも通りは、僕にとっての非日常であって、どうしたって憧れてしまう素敵な風景と優しい人々との交流が本の体裁をとっているのです。旅の写真をメインに、幾つかのエッセイで構成されている本書は、元は文庫本サイズではなかったものを文庫本として出されているわけで、折角読むのならば文庫ではないほうが良いかもしれません。
僕は都会も好きなので、沖縄の先にある覚えにくい名前の孤島に生きたいとか、北の食べ物だけは美味しい寒村に引篭もりたいとか、そーゆー事は思いません。だけど、やっぱり疲れる事の無い生活には憧れます。なので、たまに椎名誠の優しい文章を読んで、そこに思いを馳せては「明日も頑張っていこうかな」なんて思いたいのです。
【お勧め】★★☆☆☆(好きな人にしか勧めません。本当は2.5点)