ノルウェイの森(上)(下):村上春樹

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)久しぶりの村上春樹。僕みたいな直情的で現世的で精神も心も物理的な形でしか考えられないような低次の人間には、感覚がかなりの部分を占める村上春樹は難しいように思います。なんつーか「なんとなく面白い」以上の発見が出来ないで困ってしまう。何が言いたいのか良くわからない。このストーリーの中で主人公が色々失っていくと言うのは、大人になるって言うことの隠喩なのか?違うかなぁ…。
ただ理由を求めなければ「訳もわからないのに面白い」とゆーのはすごいかなぁ、とか思いますけど、それは僕の読解力不足を露呈しているだけなのかも。とりあえず主人公には何一つ共感できなくて、彼は悩んではいるようではあるけど「悩む」事が彼にとっての救いと言うか、その状態にある事こそが彼の世界にとっての理想だったのかも。
ちなみに僕は悩むのは嫌いです。検討は好きだけどね。以上。
【お勧め】★★★☆☆(でも面白いんだからスゲェよな)