夢日記を書きます

会社の同僚と川崎辺りから東京駅を電車で目指す。僕は寝てしまい、目が覚めると同僚の姿は無かった。とりあえず降りた駅は夕焼けに染まり、乗降客も不機嫌そうに行き来している。ここが何処だか僕には分からない。大分乗り過ごしたのかも知れない。

構内は工事中で、僕は人波にもまれながら、帰りの電車を探す。僕は青い電車を探すが、オレンジの電車と緑の電車しか来ない。

何度もプラットフォームを往来し、階段を上り下りする。その間、チラチラと青い電車を見かけたような気がして、そのプラットフォームへ急ぐが、電車は見つからない。
僕は諦めて駅の改札を出る。駅は外から見ると非常に貧相で、駅員は居ないようだ。あんなにお客がいたのが信じられない位に。

僕は駅前をとぼとぼと、しかし迷わずに歩く。線路沿いの道を曲がると、二つの建物が見えてくる。ひとつは在来仏教の大きなお寺、もう一つは新興仏教の金で飾られた悪趣味なお寺。二つとも人の気配はなく、静かに佇んでいる。僕は4階建はありそうなそれらの建物を見て、ため息を漏らす。

その時、僕の頭に「帰らなくては!」との思いが湧き上がる。でも帰りの電車が無いのにどうやって?その時、ひとつの思いが頭の中に広がった。
僕は"そもそも間違った電車"に乗ってここまで来てしまったんだ!だってここはどこなんだ?帰らなきゃ!学校に課題が出せないよ!

僕はあわてて駅へと戻りながら、線路に目をやる。オレンジの電車が僕を追い越していく、まずい、次の電車まで時間がかかるかも知れない。とにかく急がなきゃ。他の電車も線路に止まっているが、僕は目もくれず、オレンジの電車に乗ろうと駅を目指す。もう迷わない。

駅に着くのとオレンジの電車が駅に滑り込んでくるのは同時だった。僕はこれが上りか下りか分からないまま飛び乗る。どうしよう、上下線を間違ったらまた遠くに行ってしまう。
一度電車を降り、チラリと行き先表示を見る。漢字が読めない、僕の知らない地名だ。これじゃ上下が分からない。とにかく僕は電車に乗る。
電車が発車する。僕は線路図を落ち着いて眺める。ああ、よかった小さく「上野」の文字がある、この電車は東京に行くんだ。

しかし、とにかくここは何処だ?路線図を良く眺めると、この路線は川崎のあたりから始まり、上野、浅草を経て、伊勢崎、高崎、八王子、相模、この先は地名が分からないが、三浦半島の途中まで行く長い線路だったのだ。今の場所は三浦半島の手前、地名は下馬、上馬と書いてあった。
学校は9時に始まるのに今は8時、八王子から中央線に乗り換えるとしても、学校に間に合うかは微妙だ。間に合わない場合は友人に電話をしようと、携帯を握りしめる。

僕は東京あたりで降りるはずが、こんな所まで来てしまったのか、と思うと同時にトイレを催す。
一番手近なトイレは先客が居るため、電車の先頭車両を目指す。電車の中は妙に広く、そして暗い。

僕はトイレを見つけ、中に入ると、目を覚ました。