狼と香辛料(3):支倉凍砂

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)
リュビンハイゲンを出発した二人は地方都市クルメスンへ向かう途中、魚の専門業者アマーティと出会います。アマーティはまだ若いながら、この地方では高価な魚を大量に商うあたり、一角の人物のようでした。そしてそのアマーティは、見た目麗しいホロから視線を離せないようで…。

僕はシリーズの中で3巻が一番好きかも知れません。今回はホロとロレンスの心の擦れ違いを縦軸に、鉱物の取引を横軸に話が進められるのです。
ロレンスの恋愛弱者みたいな愚直っぷりと、商人としての頼もしさ、作戦を立て/知識を駆使し/相手を追い詰める、その様はなかなか手に汗握るものがあります。
それと前半での祭りの雰囲気が素晴らしいです。ホロが楽しそうなものを見てワクワクしてるのはとても心が浮き立つし、一緒に祭の熱狂に参加してしまうのもグッとくるシーンですね。
【お勧め】★★★☆☆(3.5点、面白かったです!)