北朝鮮の延命戦争:関川夏央 惠谷治 NK会

北朝鮮の延命戦争―金正日・出口なき逃亡路を読む (文春文庫)佐々淳行氏の本を買おうとして間違って買ってしまった本。全く期待していなかったのだけど、意外と為になった。この本は何人かの著作を編集したものなので、同じ物事に関する説明が著者毎に何回もあったりして、多少辟易しました。ただ、各分野がそれだけかぶるぐらい北朝鮮に関する情報と言うものは少ないのだな、と考えられるかも知れません。で、僕がこれを読んで学んだ北朝鮮の流れ。

  1. ソ連の衛星国家として誕生
  2. 共産主義らしく独裁体制樹立
  3. 最初は計画経済が順調だけど、だんたん人的資源が腐って行く
  4. 国際社会からの孤立
  5. 全てを自国生産で賄う非効率な経済
  6. 今の惨状

とゆー訳でしょうか。競争出来ない共産主義は人を腐らせ、人が腐れば経済が腐る、みたいな。
この本はちょっと古いですが(1998年刊行)、北朝鮮の大体の仕組みを知るのには丁度良いんじゃないでしょうか。極端に北朝鮮の悲劇やら恐怖やらを演出する事無く、現状をフラットに語っていると思います。
【お薦め】★★☆☆☆(入門書みたいな感じ)