夜中の薔薇:向田邦子

夜中の薔薇 (講談社文庫)向田さんがお亡くなりになってから、生前に書いていた幾つかのエッセイを集めて発表された本、かな?ちょっとした旅行記みたいなものが入っていて、それが読み応えがあって面白かったです。あと、料理について語っている話も。「ホント、大した事無いのよ」みたいな書き方をされていますけど、今時の手間をかけない料理に慣れきった僕みたいな人間にはとても新鮮に写ります。読んでお腹が空く文章は椎名誠さんに続いて二人目です(笑)
あと、向田さんの視点、というのは誰もが共感できると思うのだけど、だけどそれを言語化できるのはやっぱり向田さんしか居なくて、「さすがだなぁ、すげぇなぁ」と何度目か判らない感嘆をあげることしきり。
【お勧め】★★★☆☆(仕方ないけど、収録されてる話が散漫なのがね…)