ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス:上遠野浩平

ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス (電撃文庫)最近、マンネリ化が激しいブギーポップの話ですけど、ちょっとこれは手癖感が強いです。物語が断片的なのは本当の世界へのリアリズムなのかも知れないですけど、それが物語をつまらなくしていたら本末転倒だと思います。織機さんは相変わらず病的なぐらい健気で可愛いと思うし、茫洋とした空気はちゃんと出てると思うのですけど。僕はこれをどのように楽しめばよいのかちょっと判らないです。多分、色々と重要そうな人物が出てきたので、この本は幕間劇みたいな意味なのかもしれないですけど、それか前奏曲ね。
ビートのディシプリンが最近は「ちょっと面白いかもなぁ」と思えるようになってきただけに残念。でも最低限のレベルはクリアしていると思うので、僕の希望するレベルが高いだけなのかも。次回作に期待です。
【お勧め】★☆☆☆☆(残念で仕方ない…)