サマー/タイム/トラベラー(1):新城カズマ

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)新城カズマと言えば新城十馬で「蓬莱学園の初恋!」な訳です。個人的な話をさせて頂ければ(っていつも個人的な話なんですけど)、アレは面白かった。適度なケレン味と青春の衝動と学園のセンス・オブ・ワンダーが有った。で、今回のはそれに比べると些か判りづらいです。話は中々始らないし、登場人物もずっと意味を乗せた冗談みたいな会話を延々と続けているし、「…だと思ったのだ、その時は」みたいな性質の悪い伏線みたいな事ばかり書いているし(収束するのか?)、まぁ現時点では結構評価は低いと思います。でも抑え目ながらちゃんと描かれている青年達の青春だとか、バシバシ引用される時間旅行小説の話とか、その辺は結構ワクワクさせてくれました。これは1巻らしいのでとりあえずは続きを期待します。「蓬莱学園の革命!」みたいになりませんよーに(笑)*1
【お勧め】★★☆☆☆(SF好きなら+1点)

*1:昨日、2巻が出たみたい。あとで買って読みます。