もし僕らのことばがウィスキーであったなら:村上春樹

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)僕はウィスキーとかの強いお酒は呑めないんだけど、この文章を読むと流石に呑みたくなります。とてもうまい酒と心を注ぐような製造工程を、煽るような文章ではなく、落ち着いて、淡々とした文章でまとめています。
北の果てと言えるような、冷たい潮風と岩と泥炭の島の中で住人たちがウィスキーを作り続ける様子が、写真と文章を通じて目の前にあるみたいに感じられます。なんだかピートの匂いがしてきそうな感じ(ピートの匂いとか知らないけどね)。
僕は村上春樹の本は小説しか読んだ事無いけど、エッセイとか紀行文も読もうかなぁ。あと奥さんが撮った?写真が中々素敵です。荒涼としてるけど懐かしさに似た暖かみを感じます。
【お勧め】★★★★☆(手軽に読めるのでお勧め!)