シドニー!:村上春樹

シドニー! コアラ純情篇 (文春文庫)エッセイの様な見聞録の様な、シドニーオリンピック村上春樹が見て回った滞在記です。オリンピックは国家的祭典なので、細かい部分で言えば鼻につく所も有るけど、それ別にすれば、オ−ストラリア的大らかさのある競技や人々は十分に面白いと思えました。
それと村上春樹は割と走る行為自体には真面目なランナーなので、マラソン競技に関しての文章は力が入ってて良いです。ちょっと小説家の顔が出ちゃう様な感じ。
あと、オリンピックを戦争に準える向きもありますが、カメルーンがオリンピックで優勝した時の
様子はなんとなくスポーツは良いものだなぁ、と。バランスを持って国と人間が付き合う事ができれば良いのにね。
【お勧め】★★★☆☆(時期外れだけど中々良いよ)