海辺のカフカ(上)(下):村上春樹

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)村上春樹と言うのは、大人向けお伽話を専門にしている、とゆー理解で良いのでしょうか?面白いのだけど、現実感と言う意味では破綻している話でした。「ねじまき鳥」とこれしか僕は読んでいないのですが、肌触りの良く似た作品だと思います。見えない何かと、不思議な(でも不思議じゃない)状況と、セックスと恋。違いはこの作品にはナカタさんが居る、と言う事でしょうか。ナカタさんが何の隠喩であるか、僕には良く判らないですけど、特殊な才能をもった老人とネコと普通の青年の話と言うのは、それだけで一本の作品にしても良いぐらい強いアイデアだと思いますし、事実面白かったです。
で、あまり本筋には関係ないですけど、この本にも深い井戸の話が出てきます。彼にとって深い井戸とゆーのは何かの隠喩なんでしょうか?
【お勧め】★★★☆☆