海ちゃん、おはよう:椎名誠

海ちゃん、おはよう (朝日文庫)解説の人も書いていたけど、僕も椎名誠の子供は岳くんだけだと思っていました。岳物語は文学的にも評価が高いみたいだし、勿論個人的にも好きなんですけど、こっちの本も中々捨てがたいです。子供を授かり、人の親として周りからも自らの中からも目覚めて行く様は、人ごととは思えないです。
僕は子供を持った事はありませんが、自分なりの愛し方を一生懸命模索している主人公の優しい眼差しに強く共感します。また、子供と時間が目に浮かぶような生き生きとした描写も素晴らしいと思います。殺伐としたキャッチーな本ばっかり読まないで、たまにはこういう本も読むべきですね。
【お勧め】★★★☆☆(面白いけど地味かも、でも3.5点です!)