遠い太鼓:村上春樹

遠い太鼓 (講談社文庫) [ 村上春樹 ]
村上春樹がヨーロッパで暮らしていた期間の日記をまとめた本です。エッセイの原型の様な、小説を書く際に切り落とした感情が散らばっている様な、悪く言えば目標の無い、良く言えばそれだけ彼の実感に誓い文章が散らばっています。
旅行の記録と違って、これは実際にその地で暮らして感じた事を書いているので、楽しい旅行記と思って読むとガッカリするかも知れません。事実、この本を読んでからイタリアに行きたいとは全く思えないですし(田舎の方なら考えないでも無い←偉そうですね)、やっぱり日本は暮らすには良い国だなぁとか思います。それだけ各地の暮らしを実感できる訳です、この本は。
【お勧め】★★☆☆☆(たまに少しだけ読むと良いかも)