天皇が十九人いた:保坂正康

天皇が十九人いた―さまざまなる戦後 (角川文庫)
戦後の混乱期に起きた、今ではちょっと考えられない様な事件(自称天皇の出現)や、戦争に強い因縁を感じさせる何人かの人間を取材し、戦争と日本人を考えてみよう、と言った本です。本は幾つかの話が独立して収められていますので、実際には軽く読める(だけど深く考えられる)作りになっています。
僕は自称天皇の話は知らなかったものですから、題名に強く引かれて買ったのですが、予感通り面白い内容でした。それも、ただ滑稽と言うだけではなく、日本人と天皇について考えさせられます。
【お勧め】★★★☆☆(天皇制は興味深いね)