マルドゥック・ヴェロシティ:冲方丁

マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
マルドゥック・スクランブルに続く、ハードなSFです。今、日本人の手によるSFとしては最高なんじゃないの?見たいな気もしますが、SFの重要な「センス・オブ・ワンダー」はちょっと弱いかな(取り立てて目新しいギミックも無く、ハードボイルドなジョジョと言った見方も出来るかも)。でもページを費やして構成されるストーリーや、前作と違って可憐な少女の一人も出てこないガチな展開には、全力で拍手を送りたいです。素晴らしい。
本自体が3冊に分かれていて、分量的にもちょっと読みにくいかも知れないですが、慣れるに従って、作者独特の手法/流れ/スピード感/吸い込まれる感覚、これを味わう事が出来ると思います。
【お勧め】★★★★☆(単純にカッコ良い)