うずまき猫のみつけかた:村上春樹

うずまき猫のみつけかた―村上朝日堂ジャーナル
うずまき鳥が好きだったので、名前に釣られ初めて買った村上春樹のエッセイ本(この感想文は読んだ順に紹介している訳では無いのです)。外国暮らしとマラソンを軸に村上春樹の本音に近い部分を読める本だと思います。
この本を読んでいると欧米に置ける本当の余裕、と言うのを感じます。煩わしい事は有るけれど、基本的には心穏やかで自らの気持ちに従って行動する事が許容される社会の姿(長い表現だ)、です。
村上春樹のエッセイは陰鬱だったり、馬鹿っぽく書いていたり割と両極端に感じる事が多いのですが、アメリカ生活の期間に書かれたエッセイはちょうど良く彼の皮膚感が出ているように思います。
【お勧め】★★★☆☆(こっちも入門的?)